実家を賃貸物件として出すために必要な修繕項目とその費用

さて、先日丸順不動産の方々に実家の目視調査をしてもらい、賃貸物件として出す場合に修繕しないといけない箇所と、その大まかな金額について回答が来ました。

 

やはり、このまま手を入れずに貸し出すのは危険らしく、主に建物の傾きとシロアリの被害の進行が原因のよう。

 

そこで修繕しておくべき項目は以下の通り。

■屋根を葺き替えて軽くする。
■壁から雨水が入ってきている可能性が高く、それがシロアリの原因になっているので外壁をやりかえる。
■シロアリの被害を受けている木材を新しく取り替える。
■傾きを戻すことはおそらく不可能なため(柱や梁も変形している可能性が高い)これ以上、傾かないように合板などで室内から建物を固めたり、金物を柱や梁に取り付けて補強する。

 

かかる費用がざっと1000万。

実家のあるエリアは飲食店には不向きな場所らしく、住宅を基本としながら、アトリエや作業場(手工芸)、雑貨店、ギャラリー、事務所(SOHO)などを想定していたそう。

しかしこれらの業態の場合、改装費用にしっかりと予算を確保している人はほとんどおらず、家賃を低くしてDIYで対応して貰うか、いくらかの改装費用をこちらで負担するようなイメージ。
家賃の相場は10~15万円程度。

 

仮に今回こちらで借金をして修繕費1000万負担し、家賃収入を10万円得るとする。

すると約9年程度は借金返済に家賃収入が消えることになる。その期間内でさらなる修繕が必要になったり、途中で賃貸契約自体がなくなった場合はプラマイ0どころか、経済的に圧迫される事も考えられる。

特に今ある形で貸し出す場合は、複数人と契約できるアパートやマンションと異なり0か1の契約となるだろうから、契約が切れた場合のリスクが大きくなる。

 

そんな訳で丸順不動産の結論としては、「経済的にこの物件を残すメリットは少ない」それでも活用するつもりがこちらにあるならばサポートしますとのこと。

 

正直修繕費用がかさむ事は想定の範囲内であったし、有効活用を考える場合はそれを前提条件とした上で、どんな活用をすれば経済的なメリットを高められるかという話だと考えていたので「やっぱりかあ」程度ではあるのだが、まあ簡単にはいかないものだなと思った出来事でした。

 

オチが弱い。