元は遊郭じゃないよ、お茶屋さんだよ。五条モールに行ってきました。

こんにちは

こちらは空き家になる予定の実家を有効活用するまでの、日々の活動を記録するブログです。

〜前回のあらすじ〜  あじき路地に店を構える「evo-see」さんで、帽子の購入と引き換えに(違う)、町家の活用事例として教えて貰った「五条モール」に一行は向かうのであった。

 

そんなこんなでやって参りました五条モール。

こちらは長屋を利用しているあじき路地と違い、町家を利用している事例。

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◯玄関。ひっそりと五条モールの名が。

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◯外観。奥の建物は2階の欄干が いとをかし。

あじき路地は「ものづくり」に携わるクリエイターに貸し出されており、各々が自作の商品を販売しているのに対して、五条モールはアート色が強く、アトリエもしくはアトリエ兼グッズ販売をしている所が多いなと感じた。

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◯お店の一覧。

内部は日本の民家に多い居間同士が繋がっているのではなく、各部屋がしっかり区切られており、廊下でそれぞれの部屋を移動できる。 

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◯電気メーター。各部屋に設置されている。前回までの数値がふせんで貼られている所も。

我が家も大概であるが、五条モールはそれ以上に階段が急であった。これも町家の特徴なのだろうか。

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◯暗く、ステップは狭く、急な階段。

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◯京都カストリギャラリーの横尾忠信美術館を思わせる窓。写真では分かりにくいが、平方四辺形状に建物が歪んでいるのか、左上と右下に隙間が。微笑ましい。

さて、今回は土日や祝日限定で短編アニメーションを専門にしたアトリエをされている方に、五条モールについて色々伺う事が出来ました。

 

元々、このエリアは遊郭、もといお茶屋さんだったらしいが約10年前に一斉検挙を受けて以降、営業を休止。しかし、趣のある建物と街並みを残したいという動きから、旅館への転用など利活用が始まったとのこと。

この方は今年の4月末から入られたらしく、五条モールを知り、出展を決めたキッカケは次の通り。

・元々、五条モールに店を出して居た友人がいた。

・お店に空きができ、誰か興味のある人がいそうかという相談があり、それならば自分が店を出すことを決意。

・アニメーションのクリエイターは個人にスポットが当たる事がほとんどない為、クリエイターの紹介も兼ねたアトリエをやりたかった。 

・このエリアは京都市立芸術大学が移転してくるなど、今後アートに対する機運が高まるのではないかという期待。

・賃貸料の安さ、物件の内装を自由に改装して良いという条件も魅力の一つだった。

 

なるほど遊郭、もといお茶屋さん。どおりでお部屋がしっかり区切られてる訳ですよ。

そりゃ、「ちょっと通りますねー」なんて言いながら部屋をまたぐわけにいかないですからね。

 

訪れる人もアニメーションが好きな人、内装を手伝ってくれた建設会社の関係者、(または私の様に町家の活用事例を見に)など理由は様々であるが、「五条モールに来る」事が目的である人が多く、たまたま近くを通りかかったのでと行った人は少ないとのこと。

多少の立地の不利は企画力で勝負できるという事なのだろうか。

 

次も京都の古家活用事例のお話がもう少し続きます。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

古家の活用事例として、あじき路地に行って来ました

こんにちは

こちらは空き家になる予定の実家を有効活用するまでの、日々の活動を記録するブログです。

さて、このゴールデンウィークは如何お過ごしでしたか。

私は2泊3日で京都観光をして来ました。

ご存知の通り、古き時代の街並みを活かした地域の魅力作りと言う意味では、京都は質・量共に日本屈指の街でありましょう。

 

せっかく京都に来たのですから、古家の活用事例を見ずに帰るわけにはいかぬということで訪れたのは「あじき路地」。

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あじき路地入り口。路地の両側に店舗があり、奥行き自体は数十m程度ある。

 

あじき路地は長屋を活用しており、様々な若手クリエイターをターゲットに住居兼店舗として貸し出されており、アクセサリーやノートやメモ帳を販売しているお店、革細工を扱う店などがあった。

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◯入り口近くの店舗リスト。私が訪れた時はこんなにお店が開いて無かった気がする…

 

長屋の周囲は住宅地のため、あまり観光地めいた雰囲気はない。

それでも数km先には清水寺や八坂神社があることを思えば、十分観光地なような気もするが。

そのなかで、「evo-see」さんというオーダーメイドの帽子を販売しているお店にお邪魔することに。

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◯お店の看板。

 

私は小学校時代の通学帽以外で、帽子を日常的に被る習慣は無かった。理由は頭の大きさのせいか、市販の帽子を被ってもサイズが合わないから。

が、なんとお店の方も市販の帽子とサイズが合うものが中々無く、それがきっかけでオーダーメイドの帽子店を始められたそう。

 

「こんな種類の帽子が似合いそう」といったアドバイスと共に、色々試着させてもらえたのだが、同じ身の上?のせいか妙な親近感も湧き、勧められる帽子をかぶる自分の姿を見て、「帽子悪くないなぁ」なんて思いだす始末。

買う気なんてさらさら無かったのに、チョロいにも程がありますね。

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◯お店の中の帽子。写真は帽子の向こうのすりガラスが気になって撮ったのでは無い。決して。

 

お店の方も気さくな方で、レゴで自作したミッキー◯ウスもどき(細部がヌルヌル可動するが壊れやすい。あと見た目が不気味)を見せてくれたり、オススメの飲食店情報も多数ゲット。あじき路地以降は、その日の予定を決めてなかったので(それもどうかと思うが…)大変助かりました。

そんな雑談の中で「どこであじき路地を知ったか?」という話になった際に「古家の有効活用に興味があって…」と答えると、「五条モール」と「itonowa」という同じく古家を利用した場所を紹介して貰えました。

五条モールは比較的近かったため、次の日向かうことに。

次回はそんな五条モールでのお話。

 

 

…ちなみに帽子は9月末頃には出来上がるそうです。

世の中ままならぬ事ばかり

こんにちは

家族で実家について話す機会があったので、前回ブログにも書いた「部分的に人に貸す」ことを提案してみることに。

 

案なんてものじゃないですけどね。

 

結果は「シェアすることによるメリットは理解できるが、実家として使ってたものを誰かと共有するストレスを考えると選択肢としてない」ということに。

 

敷地を完全に分けてしまうならまだしも、やはり他人の気配を感じること、またはその管理の程度に差が出ることが気になるとのこと。

 

結局のところ一致してたのは、大阪に足掛りがあると嬉しい。ただ、今のような(一軒家規模の)スペースはいらないな、ということ。

 

1つの期限は3000万の所得控除が効かなくなる前まで。リミットは少しずつ迫って来ているのである。

ちゃんちゃん。

 

 

 

 

ところで先日、母親が実家で寝ていると夢で永遠の63歳となった我が父が出て来たらしく、「ええ加減、仏壇持って帰ってな」と言われたそうだ。

 

リミットは迫って来ているのである。

 

 

 

一軒丸ごとセルフリノベーションする人は、手伝ってくれる建築関係の知人が多い

こんにちは

昨日久方ぶりに記事を投稿したあと、前々回の記事を見たら投稿日が90日前となっており、時間の流れの早さに震えておりました。こんにちは。

 

さて、古家の活用の参考としてセルフリノベーションされた方のブログや書籍なんかを読むのですが、その時に往々にして出てくるのが「建築関係の知人」。

 

しかも、かなりの高確率でフラッと訪れては施工を手伝い、もしくはアドバイスを授け去っていく。

 

「ここの〇〇は大工をやってる知り合いの方に手伝って貰いました」とか。

 

どのくらい出てくるかというと、サッカー選手のインタビューにおける「自分たちのサッカー」くらい。

 

もはや常套句といっても過言では無い。

 

まあ、セルフリノベーションをやってのける人は、建築関係の趣味を持っている、建築関係の学校出身、あるいは本業が建築関係という人が少なく無いだろうし、「建築関係の知人」がいて当たり前と言えばそれまでの話なのだが。

 

にしても、どなたの「建築関係の知人」も優しい人が多いですよね。

はるばる訪れては、家の施工を手伝い帰っていく。

 

羨ましい。

 

わたしも、さすらいの「建築関係の知人」を募集しております。

 

当方、趣味で十数年楽器をやっておりますゆえ、「音楽関係の知人」と紹介頂くことが可能でございます。

 

そういう問題では無いか。

工作作業が可能なスペースがある事は、我が家の魅力の一つではなかろうか

あけましておめでとうございます、本年もよろしくお願いします。

 

そんな出だしがふさわしい時期から早2ヶ月が経とうとしている。

 

早いものですね。

 

さて、昨年は我が家をなんとか有効活用出来ないかと、色々な人に話を聞いた結果わかったのは、一般的な賃貸は家の状態から難しいが、土地には一定の価値がある。という事。

 

そのため、ごちゃごちゃ手を入れて人に貸すよりは、すっぱり売ってしまってはどうですか?てのが一番現実的な案だと考えている。

 

 

 売ることを視野に入れつつ、今考えているのは「自分も実家としてたまに使用しつつ、管理の頻度を上げるにはどういった手段があるか」ということ。

 

それも、なるべく初期費用は抑えて。

 

常時人が出入りしない現状、どうしても家の異変に気づくのが遅くなる。

 

先日も、補助として使用していた小さな冷蔵庫が壊れており、冷凍庫から(恐らく中の霜が溶けて)お汁が溢れるという事態になっていた。

 

売らないという選択肢を取るのであれば

 

1つは訪れる頻度を高める

 

1つは管理を委託する

 

あるいは、自分たちが使わない間に、部分的に家(のスペース)を誰かに貸すというのも一つなのかとなと。

 

まあ、そのためには誰かが借りたくなる魅力が必要となるわけである、が。

 

そんな我が家の特徴的な部分を挙げるならば、昔畳屋だった名残で残っている玄関口の作業スペース。

 

約6m × 4mのまとまった空間ですし、コンクリート??石??になってるので、少し規模の大きい工作にも向いてると思うんですけどね。

 

畳を作るとか。

 

今年も少しずつ、しかしテンポよく、実家をどうするから考えてみたいと思います。

 

どう見ても年明け早々躓いているやん。とか言ってはいけない

実家を売り払う際にかかる諸経費

こんにちは

 

さて、実家を売り払う際にかかる費用について色々と知りたいため、以前電話越しにどんぱちやらかした不動産屋さんに再度連絡。

 

ちなみに当時の担当の方は別のエリアの担当になったため、今回はとても穏やかな話し合いができました。

 

今回の条件は以下の通り。

◯売却価格を3000万と仮定

◯住居用としてのみの利用である

◯引っ越してから(住民票を移してから)1年が経過

 

そして、かかる費用は次の4項目。

1.仲介手数料

2.用地測量費

3.解体費用

4.税金

 

そんでもって今回の条件でかかるかもしれない金額がこちら。

 

1.約100万

2.50〜80万程度

3.200〜300万

4.本来500万程度かかるが、今なら0円

 

まず、不動産屋さんに払う手数料が取引が価格の3%程度かかる。

 

そして、2の用地測量費ですが、これは用地境界の杭があるかないかで費用が変わるとのこと。

 

その他費用が増減するのが3番の解体費用。廃棄物の種類や(多分量も?)に応じて値段が変わる。ちなみに売却するなら古家付きで売りに出して、解体費用を売却価格から値引きすることをオススメされた。

 

そしてそして、何と言っても今の内に売却してしまうことの最大のメリットが4番の税金について。

 

今まで賃貸にした履歴がなく(つまり住居用の財産であり)、かつ空き家になってから(厳密には最後に住んでた人が住民票を移してから)3年めの12月末までであれば、3000万円の特別控除により所得税がかからないのである。

 

仮に売却するならこの3000万の特別控除が適用期間内に売れるように、結論を出す必要があるなーというのが今回の成果でした。

 

ちなみにこの特別控除の特例が適用できるかどうかは、他にももう少し細かく条件があるので、「あれ、ウチも適用出来るのかな??」と思われた方は、グーグル先生等で調べる事をオススメする。

 

参考までに

3000万円特別控除の特例の適用要件のすべて|不動産譲渡所得

有効活用方法別の経済比較 〜売るのか貸すのか〜

こんにちは。

今回は自分の思考と言う名の源泉垂れ流し、いわゆるほとんどメモです。

 

今お金を突っ込んで修繕し、賃貸料を稼ぐのがいいのか。売却して売却益を確保することが良いのか。の比較について

 

○1000万かけて修繕して実家を貸した後の価値

修繕費(1000万)??+余剰不労所得(見込みがあれば)+将来の売却益

 

○今売却した場合の価値

現在の売却価格+そのお金を運用して得た利回り

 

<比較する際のポイントは>

●修繕費用は経済的なデメリットだけなのか。1000万を稼いだと評価するのか、自由にできるお金では無いから価値は無いとするのか。

●将来の売却価格と現在の売却価格が、+か-どちらになる可能性が高いか、またどの程度変動すると想定するか。

●修繕した場合、固定資産税の建物の価値はどう判断されるのか。

●売却益の運用をどう評価するか?(同じく不動産に突っ込んだ場合、次に買った物件の10年後の価値とそれまでに得た不労所得の合計を借金から差し引いた残高??)

●物件売却時の諸経費や税金といった支払い額はどの程度か??

 

<金額に現れない比較項目>

お金のニーズ(近い将来必要になりそうなお金とその額は?)と今借金をする事のデメリット(次が借りられないなど)

 

といったところでしょうか??

次はこれらの疑問点を解決していく予定です。